皆さんこんにちは「みよし」です。
近年、山間部だけでなく、人里や市街地でのクマの出没が全国的に増加し、人身被害のニュースが後を絶ちません。
登山、キャンプ、山菜採りといったアウトドア活動を楽しむ方々はもちろん、中でも特に生活圏内でのクマ「アーバンベア」に遭遇するリスクが高まっている今、万が一クマに出会った場合の適切な対策を知っておくことは、命を守るための必須知識となりました。
「クマに出会った場合、どうすればいい?」という疑問に対し、「死んだふり」をすべきといった誤った情報も根強く残っていますが、これは致命的な間違いにつながりかねません。
クマとの遭遇は、人間の命が危険にさらされる緊急事態です。
焦りやパニックから誤った行動をとれば、クマを刺激し、攻撃を誘発してしまう可能性があります。重要なのは、冷静に、科学的根拠に基づいた最善の対策を実行することです。
本記事では、クマの習性を踏まえ、遭遇するリスクを最小限に抑えるための予防策に加えて、「遠くにいるクマに気づいた場合」「至近距離でバッタリ遭遇した場合」「万が一襲われた場合」という三段階のシチュエーションに応じた、具体的かつ実践的な対処法を詳しく解説します。
当記事に書かれております事は、方々で散々紹介されている事ですが、今一度その対策にお役立て頂きたいと思います。
これらの知識を事前にインプットしておき、出会った場合でも少しでも冷静に対処し、クマからの被害を回避する最善の対策を講じることができるように心掛けましょう。
特に秋の冬眠前は、クマが活発に餌を探し回るため、遭遇リスクが高まります。
この機会に、クマとの遭遇対策をしっかりと学び、安全な行動に役立ててください。
クマに遭遇しないための予防策
クマとの遭遇事故を防ぐための最良の対策は、
「クマに人間の存在を知らせ、遭遇そのものを避ける」
ことです。
情報収集の徹底
入山前には、自治体や警察のクマ出没情報を必ず確認し、危険な場所には近づかない。
自治体の広報などを注意しておく。
自治体によって防災メールやラインなどで速報をお知らせするサービスがある所もあります。
「音」で存在をアピール
鈴、ラジオ、ホイッスル、会話などで常に音を出し、人間の存在をクマに知らせる。
特に見通しの悪い場所や、川の音などで音が届きにくい場所では、音を大きくする、または頻繁に出す必要があります。
単独行動の回避
クマは単独の人間に近づきやすい習性があるため、できるだけ複数人で行動する。
臭いを断つ
食べ残しや生ゴミ、農作物残渣などはクマを誘引する強力な臭いとなります。野外に放置せず、密閉して持ち帰るか、適切に処理する。
クマに「出会った場合」の状況別・具体的な「対策」
万が一、クマに出会った場合は、その距離とクマの様子によって適切な対策が異なります。
1. 遠くにクマを見つけた場合(クマがこちらに気づいていない)
この状況が最も安全に立ち去れるチャンスです。
静かに立ち去る: クマの様子をうかがいながら、クマに気づかれないように静かに後ずさりしてその場を離れます。
急な行動は厳禁: 大声を上げたり、走ったりすると、クマを驚かせ、興味や警戒心を持たせてしまうため絶対に避けてください。
進路変更: クマが向かっている方向と反対側に、静かに迂回して立ち去りましょう。
2. 近くでクマに気づかれた場合(至近距離での遭遇)
クマがこちらに気づき、見ている、あるいは立ち上がっている状況です。
冷静沈着に、パニックにならず、まずは落ち着くことが重要です。
走らない・背中を見せない。
クマは逃げるものを追いかける習性があります。
視力はあまりよくないと言われていますが、背中を見せて走って逃げると、捕食対象と見なされ追いかけられる可能性が高まります。
特に素早く動くという行為は相手の認識しやすい状況をあえて作るようなものです。
ゆっくりと後ずさり、クマを見ながら、目をそらさずにゆっくりと後ずさりして距離をとります。
威嚇行動に注意(ブラフチャージ)
クマが興奮し、突進してくることがありますが、多くは「威嚇(ブラフチャージ)」であり、直前で止まるか引き返すことが多いです。このときも、走らずに冷静さを保ち、防御姿勢をとる準備をします。
持ち物を捨てるのは逆効果
持ち物を置いて逃げると、それがクマの遊びや餌となり、さらに人への警戒心を薄れさせてしまう可能性があります。
3. 親子グマに遭遇した場合
親子グマとの遭遇は、特に危険度が高い状況です。
最優先で立ち去る
子グマの近くには必ず母グマがおり、母グマは子を守るために非常に攻撃的になります。子グマを見かけても、決して近づかず、静かにその場を離れることに専念してください。
万が一襲われた場合の命を守る「対策」
全ての対策を講じても、至近距離での突然の遭遇などでクマに襲われるという最悪の事態が発生する可能性もあります。
クマ撃退スプレー(カウンターアソールト)の使用
最強の対策として、必ず携帯し、すぐに使える場所に装着しておきましょう。クマが突進してきたら、十分引きつけてから顔に向けて噴射します。
※注意 スプレーは風向きを考慮し、練習しておく必要があります。冗談のような話ですが、使い方を誤ると自分がひどい目に合います。
防御姿勢をとる(頭と首を守る)
スプレーがない、または間に合わない場合は、致命傷を防ぐ防御姿勢をとります。
両腕で顔面と頭部、首を覆い、直ちにうつぶせになるか、丸くなり、重大なダメージを最小限に抑えます。
ともかく首と頭を守って下さい。
クマの事故では、顔面や頭部への攻撃が多く、命にかかわるため、この部位を徹底的に守ります。
「死んだふり」は無効
クマは死肉も食べるため、「死んだふり」はかえって危険です。
盛岡市 R7 ツキノワグマ出没情報
黄色クマ 令和7年4-9月の情報
オレンジ色クマ 令和7年10月以降の情報#盛岡 #クマ #熊https://t.co/9F3BRAixXL https://t.co/ahFOthO5RL pic.twitter.com/IAuGY0uGLD— 岩手県民が知っておきたい情報を提供 (@iwate_diffusion) November 1, 2025
まとめ
クマの出没が増える今、「クマに出会った場合」の対策は、もはや他人事ではありません。
予防策としての情報収集と音によるアピール、そして遭遇時の状況に応じた冷静な行動が、命を守る唯一の道です。
特に、走って逃げないこと、防御姿勢で頭と首を守ること、クマ撃退スプレーの携行と使用準備は、緊急事態から生還するための重要な対策です。
常に最新の情報をチェックし、知識をアップデートして、安全なアウトドア活動と生活を送りましょう。
今回の記事は以上となります。
それではまた別の記事でお会いしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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