こんにちは、みよしです。
今回ご紹介するのは群馬県北部地域、沼田市の南側に位置する「棚下不動尊」の散策です。
JR上越線津久田~岩本間のほぼ中間地点にあり列車からここの雌滝がよく見えます。
雄滝は奥まった谷筋にあるので表に見えていないのです。距離は短めですが、しばしの非日常感を楽しんでもらえたらと思います。
アクセス
車で行くには
関越自動車道/赤城I.Cから15分
赤城インターを降りたら左→信号3つ目を右→橋を渡って最初の信号を右(17号線)→しばらく走ると谷合に下の画像のような落石防護があり、画像右手に渡る橋が見えてきます。
信号のないT字交差点を右へ曲がります。
渡ってすぐ右→集落を抜けて崖沿いに行くと左に棚下不動尊の小さな鳥居が見えます。
電車・バスで行くには
JR上越線水上行き、津久田駅で下車。
バスはないので徒歩のみで片道2.5キロ、約30分ぐらいの舗装された道です。
このような表示が出てきますので、この先道幅が狭めの道になる割に車が結構通りますので注意して下さい。日陰の多い通りになりますので夏場などは有難い側面もあります。
トイレ
津久田駅出口階段下に公衆電話と並んでいます。もう一つは下駐車場から急登を登って棚下不動の手前にあります。かなりしっかりとしたトイレです。
散策コース
ここは往復コースです。下の駐車場から小さな鳥居をくぐり、急登を登ります。コンクリート舗装はされていますので足元は良いです。
高い場所からの展望が好きな方は途中急登が緩くなったカーブのあたりに階段があるのでそこからの展望が良いです。
※高所恐怖症の方にはオススメできません!
小さな祠と木があって、しっかりした柵もあるので安心して夏の川風など楽しみながら曜日、季節、時間によっては正面を走る上越線を走るSLなども眺められます。
傾斜も緩くなり少し登っていくとすぐに棚下不動に着きます。
神社正面にある未舗装の細い道は古い街道の名残でこちら岸が清水街道と呼ばれていた当時にこの先に随道があったそうです。

3・11直後の境内
この一帯も3・11の時にはあちらこちらで打撃を受けた地域です。
棚下不動から上に滝があり、そこまで行けるのですが今現在沢の右側から登りますが、3・11以前は神社建物の後ろから沢左手を長い階段がまっすぐ登っていました。
地震の時に階段が破壊されて現在の登り道になっています。
下の駐車場にある不動明王は地震の時に崩れ落ちて現在の位置にそのままの岩を不動明王を掘った天然岩です。
ここは元々から駐車場だった場所だったのですが誰もいない時の崩落で、地元の方も「お不動様が守ってくれた」とおっしゃっていました。

2011,3月当時
神社から滝へ登ってみましょう。
多少登山道のような道ですが注意して登ればさほど問題ない道です。
神社境内から滝はずっと見えていますので、お不動様で引き返す方も結構います。
ここは夏が時期的には良いです。
滝まで来ると大きな窪みになっていて、裏見の滝になっています。
影になり滝が涼しい場所で長居したくもなりますが、岩盤が気になるので頭上に注意しながらそこそこの時間で下ります。
この少し落ち着かない危険な感覚の場所は人を寄せ付けない聖域感たっぷりです。
注意点
津久田駅からのアクセスの場合は可能であれば折り畳み自転車などあるとかなり楽です。
ずっと舗装された道なので、歩きが苦にならない方は徒歩もいいです。
ルートの大半は緑の多い区間です。
道幅が狭くなる区間がありますので通行には注意が必要です。
棚下不動の直前のトンネルも注意。
対岸の国道17号線の抜け道で使う方が多く、結構飛ばしている車が多いです。
昼でもライトを点滅させてなるべく目立つ様にしましょう。
棚下一帯実際現地で見ると嫌でも注意すると思いますが、あちらこちら落石注意の看板があります。本当に危険な崖はかなり補強が入っていますがそれでも各々注意しながら楽しんで下さい。
まとめ
この一帯から沼田にかけて、明治~大正~現代にかけての街道の歴史が面白い地域です。
鎌倉時代にはこの断崖上に砦があったそうです。
「棚下南雲御殿の砦跡」という史跡でお堀の跡とかが残っています。
下から見ると、この下の画面の左の断崖の上にあったそうです。
場所が非常に分かりづらいので本記事では取り上げませんが、普通の格好で行けます。
鎌倉時代の頃の城や砦といったものは地形的に攻めづらい(もしくは不可能)な所に建てられた事がよく分かります。
棚下の岸、利根川東岸側が昔いかに重要なルートであったかということなのでしょうか。
この一帯は調べるとロマンの宝庫かもしれませんね。
今回の記事は以上となります。
それではまた次の記事でお会いしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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