皆さんこんにちは「みよし」です。
今回の記事は、時々話題になる「人類が作った、この世で最も遠いところにある物体」として有名なNASAの人工探査船ボイジャー1号
ボイジャー1号の現在地
1977年に打ち上げられたNASAの無人惑星探査機ボイジャー1号は、現在、人類が作った物体の中で最も地球から遠い場所を飛行しています。
その距離は、地球から約240億キロメートル、光の速さで約22時間かかる距離です。
これは、太陽系の中で最も遠い惑星である海王星までの距離の約3倍に相当します。
ボイジャー1号は、地球から見てへびつかい座の方向に向かっており、秒速約17キロメートルの速さで宇宙空間を航行しているのです。
この速度は、時速に換算すると約61,200キロメートルにあたり、地球を1時間で1周半以上できる速さです。
ボイジャー1号の電池の寿命
ボイジャー1号の電源は、プルトニウム238の放射性崩壊熱を利用した原子力電池です。この電池は、非常に高い信頼性と長寿命が特徴で、打ち上げから40年以上が経過した現在もなお、探査機に電力を供給しています。
しかし、プルトニウム238の半減期は約88年と決まっているため、時間の経過とともに放射線の量が減少し、発電量が低下していきます。
NASAの推定では、ボイジャー1号の原子力電池は、2030年代後半には電力供給が限界に達し、搭載されている科学機器の多くが機能を停止すると予想されています。
これまでにもNASAの技術者が知恵を絞って様々な対策を講じてきました。
必要のない機器は電源を順次遮断したりしながら、少しでも電池の寿命を延ばすための努力を今尚続けているのです。
NASA惑星探査機「ボイジャー1号」停止した送信機の再作動に成功 通常運用再開https://t.co/QX2vHgYIAK
NASAは惑星探査機「ボイジャー1号(Voyager 1)」に搭載されている送信機の1つが停止していた問題について2024年11月26日付で情報を更新し、送信機の再作動と通常運用の再開を発表しました pic.twitter.com/HHtylvOLGP
— sorae 宇宙へのポータルサイト (@sorae_jp) November 27, 2024
まとめ
ボイジャー1号は、人類の探求心と技術力の結晶であり、宇宙に関する私たちの理解を深める上で重要な役割を果たしてきました。
現在もなお、深宇宙の謎を解き明かすための探査を続けていますが、その寿命は限られています。
しかし、最終的に電池の寿命が尽きた後も、ボイジャー1号の役目は終わりではありません。
ご存じの方も多いとは思いますが、太陽系外の知的生命体に向けたメッセージが記録されたゴールデンレコードを届ける旅は、1977年からこれまでの、私たちが知っている時間より遥かに長い、数万年という旅を続けることになるのです。
現在ボイジャーのカメラは私たちのいる、この地球を向いています。
夜空を見上げた時、たまにはボイジャーのことを思い出してあげたいですね。
今回の記事は以上となります。
それではまた別の記事でお会いしましょう。
今回の記事も最後までお読みいただきありがとうございました。
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