皆さんこんにちは「みよし」です。
以前から日本は「世界で最も寝ていない国」と呼ばれており、それ故に睡眠の質がしばしば問われるようになりました。今回の記事は睡眠学者、柳沢正史(やなぎさわ・まさし)さんの睡眠研究の成果と、睡眠の質が脳にどのような影響を与えるのか、そして質の高い睡眠を得るための具体的な方法、脳の健康について取り上げてみます。
柳沢正史さんの睡眠研究
睡眠は、単なる休息の時間ではなく、脳がその日の出来事を整理し、記憶を定着させる重要なプロセスだと言われています。特に、レム睡眠と呼ばれる浅い眠りの間には、脳が活発に活動し、学習した内容の定着や創造性を高める働きがあることが知られています。
一方、睡眠不足は、記憶力の低下、集中力の低下、感情の不安定など、様々な問題を引き起こす可能性があり、試験前夜に徹夜してかえって散々だった結果になってしまった人もいるのではないでしょうか。
柳沢正史先生
:優秀な人は寝ないとダメだと気がつく。高校生が研究所に来た時の講義で必ず睡眠時間を聞くが、睡眠時間が6時間以下はざら、5時間以下も沢山いて睡眠不足。ところが高大連携で来た筑駒の高校生に聞いたら、ほぼ全員が7時間以上、8時間以上寝ている人もいる
https://t.co/PvddfpMsRf— Tatsuhiko Fujimoto (@Tatsu_Fujimoto) September 14, 2024
・研究の成果
柳沢正史さんの研究グループは、睡眠中に脳内で特定の神経回路が活性化し、記憶の統合が行われることを発見しました。また、睡眠不足が脳の神経細胞を損傷させ、アルツハイマー病などの神経疾患のリスクを高める可能性も指摘されています。これらの研究結果は、睡眠が脳の健康維持に不可欠であることを裏付ける強力な証拠となっています。
脳の健康
・質の高い睡眠を得るための具体的な方法
以下5つは筆者の体験と調査からの情報です。
脳の健康を維持する為、質の高い睡眠を得るためには、以前から方々で言われている事ですが、次の点を注意してみましょう。
1.規則正しい睡眠習慣
よく言われますね。毎日同じ時間に寝起きし、体内時計を整える。特に寝る前にスマホやテレビなどのブルーライトと呼ばれる強い光に睡眠直前まで晒されると、覚醒されてしまい中々眠れなくなります。眠る直前まで強い光、大きな音で音楽を聴いたり、見続けるのはやめましょう。
2.快適な睡眠環境
寝室を暗く静かにして、冷暖房を適切に調整する。特に深部体温と言われるものが下がらないと、中々寝付けないそうです。お風呂は就寝1~2時間前に、38℃~40℃のぬるめのお湯に10~20分程度の時間が良いとされています。
3.カフェインやアルコールの摂取制限
寝る前のカフェインやアルコール摂取は、睡眠の質を低下させる可能性があります。寝酒などと言われますが、眠りが浅くなりやすいと言われています。
カフェインは言うに及ばずですね。徹夜をする時など、眠らないためにお世話になる方は多いのではないでしょうか。
4.ストレス管理
ヨガや瞑想など、リラックスできる方法を取り入れる方法です。
よく聞くマインドフルネスなども効果があるそうです。
5.適度な運動
昼間に適度な運動をすることでも、夜の睡眠の質が向上します。
何もハードな運動でなくても良くて、ウォーキングでもしっかり歩くと20~30分程度の時間でも効果があります。
まとめ
柳沢正史さんの研究は、睡眠の質が脳の健康に深く関わっていることを明らかにしました。質の高い睡眠は、記憶力や集中力の向上だけでなく、精神的な安定や身体の健康維持にも不可欠です。
現代社会において、睡眠不足は多くの人の悩みの種となっていますが、上記5つの対策を実践することで、現在より質の高い睡眠を得る可能性が上がります。
質の良い睡眠は、私たちが健康で充実した生活を送るために欠かせないもの。今現在の生活習慣、置かれている環境など、人それぞれの違いもあり、言うは易し行うは難しですが、柳沢正史さんの研究が今後益々進むことで、睡眠事情に苦しむ人が少なくなれば、本当にありがたい事だと思います。
今回の記事は以上となります。それではまた別の記事でお会いしましょう。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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